お仕事の裏側や業界話などご紹介!
コラム お仕事の裏側や業界話などご紹介!
大学?専門学校?動物看護師に向いている方とは?
動物看護師は、医師や看護師と違って、国家試験を必要としない職業です。しかし動物看護師として就職する際に有利となる資格や能力はもちろんあります。ここでは、そんな動物看護師に必要なものについてご紹介していきたいと思います。
動物看護師は、人間を診療する医師や看護師とは違って、就職するための国家試験はありません。
しかし誰でも簡単に続けられるものではありませんし、就職に有利となる資格や試験、能力などは種々様々にあります。
今回は、そんな動物看護師として就職する際に有利に働くいろいろなものについてご紹介していきたいと思います。
動物看護師になるためには、国家資格などは基本的に必要がないため、専門学校へ行った方が良いのか、大学へ行った方が良いのか迷っている方は少なくはないかと思います。ここでは、動物看護師になるための学校についてご紹介していきたいと思います。
なりたい職業につくためには、その前段階として学校で専門的な知識を学ぶ必要があることがほとんどです。
動物看護師も例外ではなく、職業につく前にまずはその業務や動物のこと、もしくは現場の雰囲気を知る必要があります。
そこで今回は、動物看護師になるために入るべき学校について、そのメリット・デメリットとともにご紹介していきたいと思います。
■就職に有利な大学はあるのでしょうか
動物看護師になるために、専門学校や短期大学、大学で専門的な知識を学ぶ方は多くいらっしゃいます。
専門学校ならば2年間、大学なら4年間と、動物看護学をみっちりと学んでから1人前の動物看護師として活躍して行くことが多いのです。
また、動物看護学を学ぶことができる学校は様々あります。
その大学によってカリキュラムが組まれているので、大学、学部ごとに取得できる資格は異なります。
現在、動物看護師になるためには国家試験などは必要ないため、全員が決まった試験を受けて動物看護師になれるわけではありません。
そういった面で、就職に有利な大学というのはあまり見受けられません。
大学というよりは、例えば大学の学部でしたら動物病院への就職に有利なところはあります。
以前は農学系の学部出身者も動物病院に多く採用されていましたが、今は獣医学系統の、獣医看護学科出身の方が多く採用されているようです。
一方で、大学を出ることで、動物看護師として一般企業に就職するという道もできます。大学を出ることで、そういったメリットもあるのです。
■動物看護師になるために専門学校へ入るデメリットとは?
動物看護師として働くために、専門学校でまずは学ぶことを選ぶ方も少なくはありません。しかし、そんな専門学校へ通うことのデメリットをご紹介していきましょう。
先ほどご紹介した通り、大学出身ですと一般企業への就職も考えられます。
そういったカリキュラムも組まれていますし、大学を出ることで就職の応用性も効きます。
しかし専門学校では、そういった機会がなく、獣医看護師としての道が狭まってしまうことが一つ目のデメリットです。
また、二つ目のデメリットとして、その費用の高額さがあげられます。
動物看護師になるために展開している専門学校は多くは2年制となっています。
そしてその2年間の費用は、およそ200万円にもなっているのです。
また、専門学校にはいることで、どうしても時間的な拘束が生じていきます。
例えば動物看護師になるための勉強手段として、通信学習などもあります。
通信学習と比べて専門学校での学習は、決まった時間に学校へ行って、学ばなければいけないといった不自由がありますので、働きながら専門学校へ通う場合などは大変かと思います。
■動物看護師になるために専門学校へ入るメリットとは?
動物看護師になるために専門学校へ入ることにはメリットもあります。
例えば、専門学校に2年間入ることで、動物看護師になるための知識が十分に勉強できます。
動物看護師になるために、今のところ国家試験は行われていませんが、今後はどうなるかわかりません。
したがって、前段階としてしっかりと勉強しておくことは、後々の大きな強みとなります。
一方で、通信教育などと比べて学びやすいことも魅力の一つです。
毎日授業を受けることで、知識が積み重ねられていきますし、実習も経験できます。
実際に、2011年に動物看護師統一認定機構が発足し、翌年2012年には認定動物看護師試験が実施されるなど、動物看護師の評価を高めるために専門性を求める動きは高まってきています。
そういったことが今後さらに大きくなっていくことは予測されていますので、しっかりと専門的な知識を学ぶ必要があるのです。
■まとめ
いかがでしたか?
動物看護師になるために、専門学校で学ぶことはお勧めの手段です。
2年間しっかりと勉強することで、今後の動物看護師としてのキャリアや活躍も期待できますし、なにより周りからの信用も勝ち取ることができます。
ぜひ参考にしてみてください。
■動物看護師として就職する際に有利になる資格はあるの?
動物看護師には、先ほどもご紹介した通り、国家試験などは存在しませんが、就職に有利に働く試験などは存在します。それが、「認定動物看護師試験」です。
これは、2012年に実施された試験で、2015年3月末までは新しい試験への移行期間となっていました。
この試験を実施したのは、2011年に発足された「動物看護師統一認定機構」です。それ以前は、民間の資格としての動物看護師の試験はいろいろなものがありました。
しかし、それらに統一性はなく、試験で求められる知識や学識はそれぞれ異なっていたのです。そういった反省を踏まえて、発足されたのが「動物看護師統一認定機構」です。
これによって、今までバラバラだった試験は統一され、より動物看護師の専門性を強め、資格としての価値を向上させるために、動物看護師に関する試験は一本化されることとなりました。
また、認定動物看護師試験には、2015年から新たな受験資格も設けられています。
認定動物看護師になるためには、大学や専門学校などの動物看護師認定機構が指定する学校などで勉強し、単位を取得することが必須となっています。
ちなみに平成26年現在、試験は2月試験がマークシート方式、3月試験がCBT試験となっています。
合格率を見てみると、2012年、2013年ともに60~80パーセントと、なかなか高い数値となっているのも特徴の一つです。
動物看護師として働くために、今のところ、認定動物看護師試験は必要な不可欠なものではありません。
しかし今後、国家試験として機能することも考えられることですし、動物看護師として就職するためには有利になることもあるかもしれません。
■動物看護師になるために有利になる能力とは?
動物看護師として働くためには、試験も今後大切となっていきそうですが、一方で能力面も大切なことです。
動物看護師は、入院中の動物たちの毎日のお世話や看病だけでなく、動物病院内の清掃や器具の準備など、いろいろな業務を任されることも多くあります。24時間体制の動物病院もありますし、実際に体力勝負である職業なのです。
そんな動物看護師として働くために有利となる能力として、例えば冷静に物事に立ち向かえることや、判断力に優れていることがあります。
動物看護師として働くということは、ときには動物たちの最期も看取ることもあり得ます。苦しんでいる動物たちに、冷静な判断を下さなければいけない時もあるのです。
そうなったときに、パニックにならず、冷静に判断できることは大切な能力です。
しかし、冷静にはなっても冷たい人間になる必要はありません。
基本的には、動物看護師は飼い主さんや苦しんでいる動物たちを慮り、喜んでもらうためにできることを探す職業です。
したがって、根本的な心が優しくなければ、飼い主さんにも動物たちにも心を寄せられないため、優しさは必要不可欠な条件となります。
また、動物看護師は一人で機能する職業ではありません。
他の動物看護師の方々や、獣医の方など、いろいろな方々とのチームワークが求められる職業でもあるのです。
したがって、細やかな心配りができたり、協調性がある方は、動物看護師として活躍できるかと思います。
■まとめ
いかがでしたか?
動物看護師になるためには、今のところは絶対に必要な資格や免許はありません。
しかし今後はどうなるかわかりませんし、認定動物看護師試験も需要が高まっていくことも予想されています。
また、そういった試験だけでなく、能力面も重要視される職業でもあります。
ぜひ参考にしてみてください。