お仕事の裏側や業界話などご紹介!
コラム お仕事の裏側や業界話などご紹介!
動物保護施設で働くには?資格の必要性や仕事内容など
動物保護施設で働きたいと思っている方のなかには、「資格は必要なの?」「働く方法や仕事内容を知りたい」とお悩みの人もいるのではないでしょうか。
公務員として勤める場合を除いて、動物保護施設で働くために資格は必須ではありません。しかし、資格を持っていると動物の医療行為をサポートできたり、採用されやすくなったりします。
この記事では、動物保護施設で働く方法や資格の必要性を解説します。仕事内容や給与についても解説するので、動物保護施設で働くことに興味がある人は、ぜひ参考にしてください。
動物保護施設とは?
動物保護施設は、「アニマルシェルター」や「動物保護センター」などと呼ばれ、行き場を失ってしまった動物の保護施設です。ペットとして家庭で飼育されていた犬や猫などの動物たちが、途中で飼えなくなったり迷子になったりした場合などに保護し、適切な処置をします。
施設にやってくる動物のなかには、きちんとお世話をされず人間に恐怖心を持つ動物もいます。不衛生な環境で飼育されて病気にかかり、治療が必要なケースも多いです。
そのため、動物保護施設では動物たちの身の回りのお世話だけでなく、病気の治療や心のケア、人間に慣れる訓練など、さまざまな活動を行います。心身の回復を助け、新しい飼い主探しのサポートなどを通して、保護した動物の幸せを守るために活動しているのです。
動物保護施設で働くのに資格は必要?
「動物保護施設で働くには資格が必要なの?」という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
自治体が運営する動物愛護センターにおいて、正規の職員として勤務したい場合、公務員試験の合格が必須です。
一方、民間の動物保護施設においては、施設によって求人内容は異なります。獣医師などの特別なポジションを除き、資格は必須ではないケースが多く、未経験で応募できる求人もあります。動物保護活動の内容は、ケージの掃除やエサやり、食器洗いなど経験がなくても始められる作業も多いためです。
ただし、現状として多くの施設では人件費が限られており、動物の身の回りの世話はスタッフが協力し合って無給で行っていることも多いのです。
そのため、動物保護施設で働き、安定した収入を得たいと考えている場合には、特別なサポートを提供できる必要があります。たとえば、愛玩動物看護師や愛玩動物飼養管理士の資格を持っていると、獣医師とともに治療にあたったり正しい飼い方を指導したりして、現場をリードできます。
動物保護に役立つ資格を取得することで、施設に採用されやすくなり、収入も安定させつつスキルを活かした活躍ができるでしょう。
動物保護施設で働くには?
自治体の動物愛護センターの職員は公務員であるため、地方公務員試験に合格し、センターに配属されると勤務が可能です。パートやアルバイトの募集もあり、動物医療や飼育に関する資格を持っていると、採用されやすくなります。
一方、NPO法人など民間の動物保護施設で働くためには、各施設が定める基準を満たして採用される必要があります。
ただし、民間団体は寄付などによる限られた予算を使って動物の保護活動をしているため、パート・アルバイトやボランティアの募集がほとんどです。保護活動に役立つ知識やスキルがないと、正規雇用されるのは非常に難しいといえます。
安定した収入を得ながら動物の保護活動に貢献したい場合は、動物関係の仕事での実務経験や資格があると、採用に有利になるでしょう。
動物保護施設での仕事内容・給与
動物保護施設における、主な仕事内容や給与について解説します。
主な仕事内容
県や市などの行政が運用する動物愛護センターでは、以下のような活動を行っています。
・犬や猫などの捕獲や引き取り
・ケガや病気の応急処置
・必要なワクチンの接種
・動物愛護の啓発活動
・里親を見つけるための活動
・引き取り手が見つからない動物の処分
「殺処分ゼロ」を目指すために、保護した動物の里親を探すイベントや譲渡会、飼い主を対象とするしつけ教室の開催、ワクチン接種なども行います。
ただし、行き場を失った動物の数は多く、行政の保護施設だけでは十分な対応ができません。そのため、民間の施設も動物を引き取り、集めた寄付でケガや病気を治療したり、スタッフの自宅で心身のケアをしたりと、動物に寄り添ったきめ細やかな対応を行っています。
給与・年収について
自治体の動物愛護センターに公務員として配属される場合、給与は地方公務員の基準と同じです。社会保障やボーナス、退職金も支給され、安定した収入が見込めます。
公務員以外では、パート・アルバイトとして動物保護活動のサポートや民間の保護施設・団体でスタッフとして活動するケースがあります。しかし、時給は決して高くなく、無料のボランティア活動で成り立っている施設も多いのです。
獣医師や動物看護師などの医療行為を行える資格もしくは動物の正しい飼い方を指導できるスキルがない限り、動物保護施設での給与は低い水準となってしまうことが考えられます。
動物保護施設で働きたい方へ
動物保護施設で働き、犬や猫などの保護に尽力したいと思っている場合、資格は必須ではありません。民間の施設の多くは、アルバイトや善意で保護活動をするボランティア中心のことも多いためです。
動物保護施設で働きつつ生計を立てたいなら、公務員を目指したりスキルを身に付けたりする方法があります。動物の医療行為や飼い方の指導を行える資格を持っていると、収入を確保しながら、動物たちや施設のスタッフへ必要なサポートを提供できるでしょう。
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動物看護コースは3年制で、現場で働く獣医師からの指導があるため、実践力が身に付きます。医療に関するスキルや知識だけでなく、動物医療コミュニケーションスキルも学べ、飼い主や施設スタッフとの関係を築く助けにもなります。
「愛玩動物看護師」や「愛玩動物飼養管理士」などの資格を取り、動物の保護活動に貢献したいと考えている人は、ぜひちば愛犬動物フラワー学園の動物看護コースをご検討ください。