お仕事の裏側や業界話などご紹介!
コラム お仕事の裏側や業界話などご紹介!
先輩に学べ!キャットトレーナーを目指した志望動機とは?
「キャットトレーナー」という言葉は、ドッグトレーナーほどメジャーではありません。しかし、さまざまな志望動機でキャットトレーナーを目指してきた先輩たちがいます。
今回は、そんな先輩たちの志望動機に光を当てます。
「猫をトレーニングするキャットトレーナーになりたい」と考えている人にとっては、先輩たちの歩みや志望動機を知ることはきっと力になるはずです。
ここでは、さまざまな志望動機を見ていきましょう。
■保護施設から迎え入れた猫との出会い
「保護施設から迎え入れた猫との出会いがきっかけでキャットトレーナーを目指した」という人の数は、そう少なくはありません。
保健所は主に犬と猫を引き取ります。犬も猫も、そのうちの約半数~3分の1が殺処分されています。
そして、その犬や猫を持ち込む人のうちの15パーセント~18パーセントが、飼い主によるものです。
出展:環境省ホームページ
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html
もちろん保健所は単に「殺処分するためだけに、飼い主がペットを持ち込む場所」というわけではありません。
明らかに飼い犬だと分かる犬を保護した人が交番に連れて行ったはいいものの、飼い主が見つけられずやむを得ず保健所に連れて行かなければならなくなることもあるのです。
そんなときにありがたいのが、「引き取り手」の存在です。
現在は犬や猫を引きとろうと考える人がとても増えています。保健所に連れ込まれたペットのうちの30パーセント以上が新しい飼い主に引き取られます。
このようなさまざまな背景を抱いている犬や猫、つまりは「死ぬはずだった命」を救い自分の家族として迎え入れたという経験はとても強烈なものです。これをきっかけに、キャットトレーナーの道を歩み始める人が多いのは頷ける話です。
また動物を飼うときに「保健所」という選択肢を提示する家庭というのは子どもがキャットトレーナーとしての人生を歩むことを決めた時に、応援してくれる可能性も高いと思われます。
これらが後押しとなって、キャットトレーナーの道を選ぶ人もいるのではないでしょうか。
■社会期の育て方の重要性に気づく
「家族の一員」として迎えいれた猫があまりにもかわいくて、なかなか叱ることもできなかった、というのはよくある話です。
しかしこのような態度をとると、猫は時に乱暴に時には意地悪にふるまうようになってしまいます。人間をひっかいてしまったりテーブルの上に飛び乗ったり、障子やふすまをボロボロにしたり……と、人と家が傷つくことにもつながってしまいます。
この段階で初めて、「育て方が間違っていた」と気づく人もいるでしょう。
そして少しでもお互いが快適に過ごせるように、とキャットトレーナーに依頼したとします。そこでキャットトレーナーが飼い主も手を焼いていた猫をしつけてくれたことが、キャットトレーナーになりたいと願ったきっかけだったという人もいます。
猫と家族に降りかかる問題を解消してくれたというのは、非常に大きなインパクトを与えてくれるでしょう。
先輩たちは、さまざまな理由でキャットトレーナーを目指します。あなたもあなた自身の「キャットトレーナーになる理由」を探してください。
■まとめ
キャットトレーナーになった動機は人によって違います。保健所から迎え入れた猫をしつけていく過程でキャットトレーナーに興味を持った、という人もいれば、キャットトレーナーに預けた猫がとても優秀な子に変わった、というところからキャットトレーナーを志す人もいます。