お仕事の裏側や業界話などご紹介!
コラム お仕事の裏側や業界話などご紹介!
トリマーの仕事の内容と、なるために必要なこと
トリマーという仕事をすることに憧れる人も多いはず。しかしその前にまずは、トリマーとはどんな仕事なのかを知らなければなりません。
「子どもの頃に大切な家族をトリマーさんのところに連れて行って、その時の対応に感動した」
「犬が好きだから、トリマーになりたい」このように考えてトリマーを目指す人は多いのではないでしょうか。
しかし、トリマーはただ「犬が好き」「動物が好き」ということだけでは務まらない仕事です。
今回は、トリマーの仕事内容と求められるものについて見ていきます。
■トリマーの仕事内容とは
端的に言ってしまうと、トリマーは、「ペットの美容師さん」のことです。犬のトリミングが基本の仕事です。実際にお店でもドッグトリミングの専門店が存在しますが、それ以外の動物全般(猫など)についてもトリミングを行うことがあります。
行う仕事の基本は、人間相手の美容師さんとあまり変わりません。
ブラッシングをしてシャンプーやリンスをして、しっかり乾かしてあげる。そして毛をカットする……というやり方が基本です。
ただ、人間相手のときには存在しないサービスもあります。
それが、「爪切り」や「耳掃除」です。
これらは、動物と人間が快適に過ごすために行われるものでありトリマーにとってとても重要な仕事のうちの一つです。
相手は、言葉の通じない動物です。そのため、なかなか意思の疎通が図れないことがあります。また、爪を立てたり吠えたりする動物もいるため注意が必要です。
大型の動物を扱うときはある程度力が必要になることもあるため、なかなかの重労働です。
動物によっては、1匹のお手入れをするだけで、数時間もかかってしまうこともあります。力・持久力・コミュニケーション能力のすべてが求められる仕事であることは、しっかり覚悟しておきましょう。
■トリマーには幅広い知識が求められる
実のところ、トリマーになるためには一切の資格はいりません。学校も出ていなくても構いません。
トリマーには国家資格がないため、「私はトリマーだ」と名乗れば今日からトリマーに「なれて」しまうのです。
しかし、自分がペットの飼い主ならばこんな人に大切な家族を任せたいとは思いませんよね。
そのため多くのトリマー志望の人が学校に通い、そこで技術や知識を学び民間資格をとります。
トリマーには、数多くの知識が必要です。その犬に適したカッティングというのはどのようなものなのか。今接している動物の健康状態はどうなのか、正しい飼い方や接し方はどうしたらいいのか……。このようなことまでしっかりと考え、飼い主に教えられるほどの知識を蓄えなければなりません。トリマーは飼い主にとって、とても近い「相談窓口」だからです。
飼い主と動物に愛されるトリマーになるために、しっかりと勉強をしましょう。
■まとめ
トリマーの仕事の内容は、基本的には、「動物を相手にする美容師」です。しかし爪の手入れや耳掃除といった、人間を対象とする美容師ならば行わないようなことも業務の一環です。
トリマーになるためには、学校などに行く必要はありません。しかし実際の現場では飼い主にさまざまな相談を持ち掛けられることが多く、扱いが大変な動物が来ることも多いでしょう。そのため、きちんと勉強し、技術を身に着けることが必要になってきます。そのため多くのトリマー志望者は、きちんと学校で技術と知識を学んでいます。
同僚に、飼い主に、上司に、そして何よりもペットに信頼されるトリマーを目指してください。